子供を理系と文系どっちに進ませるか?99%の親が間違う判断理由

親である自分が就職で苦労したり、今の仕事に不満、もっとこんな企業に勤められていたら……と後悔している人は多いですよね。

せめて自分の子供には就職やその後の生活で苦労してほしくない(あわよくば老後の面倒も……)!

となると、やはり理系がいいのでは?と考えます。理系は景気の変動に左右されにくいですしね。

また子供の性格や勉強の出来、得意なことや興味があることに照らし合わせると、文系がいいのか?はて理系がいいのか……?

これ、絶対に親として間違っていけいないポイントと、子供が文系向きか理系向きか判断する簡単な方法があります。一般的に言われている判断方法で決めると、子供の将来が台無しになる可能性も。

文系か理系かは学校の成績で決めてはダメ

どうやって子供が文系向きか理系向きかを判断すればいいのか?

一般的には学校の成績で決めますよね?これ、一番危険です!

なぜなら、テストの成績や通知表の数字というのは、あくまで「解けたかどうか」の点数でしかないからです。

例えば、今バリバリの文系の人でも、子供のときは算数が得意だったという人はたくさんいます。でも中身は文系なんです。

こういう人は、算数の解き方をしっているだけ。だから点数は取れます。

でも「算数から興味関心を得てはいなかった」のです。

ここ!ものすごく大事ですよ!

文系か理系かは成績より探究心で判断しろ

学校の成績とかで文系か理系か普通判断しない?

親はそう考えますし、塾や学校の先生もそう考えがち。でも間違いです。

点数、成績なんて向き不向きは関係なく取れるんです。特に小学生から中学生までは。これに騙されたらダメ。

文系向きか理系向きかどうかは、その関連科目、関連する事柄に対する探究心があるかどうかです。

野球に向いているか?サッカーに向いているか?という判断でも、将来を見越すなら探究心があるかないかで判断しないといけません。

探究心とは、子供がその事柄に関して、誰にも言われず裏や理由を探ったり、ちょっと脱線して試してみたりといった興味関心です。

ただ好き、得意ではなく、与えられたものから自分なりの興味やアプローチを広げるかどうか?それが向き不向きの判断ポイントです。

これは親の教育で育まれる要素ではなく、親子間のコミュニケーションで培われるものです。

算数の成績が良くても理系向きではない

算数が得意なら理系の脳みそじゃないの?

普通はそうなりますよね。だって、将来理系に進んだときに、大学でも就職先でも数字に触れるはずだからです。

ところが、小学校から中学校くらいまでの算数、数学は、公式暗記や解放のパターンが分かれば、難しい応用問題以外は点数が確実に取れます。

でも算数が苦手な子は多いです。なぜかというと、こういった公式暗記や解放を覚えようとしない、つまらないから見向きもしないからです。分からないのではなく、覚えようとしないから解けないのです。

将来的に文系に進んで大正解だった人で、小学生時代、中学生時代に算数・数学の成績が良かった人はどうだったかというと、この公式暗記や解放理解ができていたのです。そういったことを覚えることが苦じゃなかった。

むしろ、算数や数学を文学として、文章として理解して作業していたのです。

解く、のではなく、作業として回答していただけなんです。

ね?算数の成績がいいからって理系に進ませるのはちょっと怖くなってきたでしょ?

子供が文系か理系かで勘違いするポイント

理系か文系かで調べると様々な情報が出てきます。

まるで子育て次第で理系か文系か決まるような話もありますが、以下に言われるようなことは理系文系にかかわらず見られる特徴です。

1.LEGOブロックが好き

LEGOブロックは知的玩具と知られて今でも大人気です。

内の子はLEGOブロックが好きだから理系じゃないだろうか?と思いたくもなりますが、これは全く関係ありません。空間認識能力や想像力が高まるのはそのとおりですが。

特に小学生くらいなら、基本的に誰でもLEGOブロックはそんなに嫌いじゃないです。ただのめり込むかどうかは違いますよね。

じゃあ今東大の理系に進んでいる人がLEGOブロックにハマっていたかというと、そういった話は特に聞きません。現に私はLEGOブロックが大好きで仕方がなかったのですが、結局は文系に進んで良かったと思っています。

2.両親が文系または理系

ある程度は遺伝もあるでしょうし、親の教育方針が影響して子供がそっちに偏るのはあると思います。

ただそれだけで文系か理系かは判断できません。

なぜなら、両親が文系の場合、理系の何が分かっているのかと。その逆も同じ。

知らない分野のことを何も知らず、知っている分野や経験だけで「うちの子は文系だ!」と決めるのは、秘められた子供の可能性を潰していないでしょうか?

3.理科・科学が好き

理科や科学というのは、小学生から中学生レベルなら誰でも興味があります。

ぜんじろう先生の科学実験とか、子供ならみんな目をキラキラさせて見ていますよね?

でも高校になると科学や物理、地学といった授業になると一変します。興味本位だけでできる科目じゃなくなるのです。みんなでお外に出て観察してみよう!みたいなノリじゃないのです。

科目の出来や子供の興味具合で判断するなら、高校レベルの授業にならないと向き不向きなんて判断できないのです。

4.国語が苦手だから理系向き

かなり勘違いが多いのですが、後に文系で成功するタイプと理系で成功するタイプにかかわらず、小学生から中学生にかけては国語は苦手という子が多いです。

これは算数の話と同じです。

小学生のときに国語が得意な子でも、後に理系に行って成功している人が多くいます。

子供は論理的に判断するのが苦手です。大人に近づくに連れて理屈っぽくなっていきますよね。子供の頃って直感的で感情的。そんな時期に国語って理解しづらいのです。

私もそうで、とにかく文章読解が苦手。漢字は暗記で何とかなるものの、主人公のこのときの気持ちを答えなさいととかさっぱりでしたよ。

だからといって理系向きとはならないのです。文系向きでも国語の成績は出にくいのです。

どちらかというと女子のほうが国語が得意ですよね。小さい頃は女子のほうがませていて大人。これは人の感情に対して男子より敏感だからです。男はまあ子供のまんま大きくなるっていうくらい、感情を読み取るのが女性より苦手な人が多いです。

小学校や中学校くらいの国語成績で、文系か理系かは判断できません。どっちみち、理系であっても学術論文などを読みこなす必要があり、国語力はどっちにしても必要なのですから。

5.読書・歴史・図形・虫が好き?

似た話ですが、うちの子は本を読むのが好き。だから文系だわ。となるのも間違いです。

まず理系に行っても文章はかなり読みます。しかもレベルが上がると英語の論文とか読まないといけません。どこまで言っても本を読むことはなくならず、かつ読解力が求められます。ここだけ言えば文系ですよね?

歴史好きだから文系、図形が好きだから理系、虫取りが好きだから理系……

どれも同じ話です。

歴史マニアの研究者はいますし、図形が好きだからって理系の勉強に付いていける保証はありません。虫が好きでも趣味として好きなだけかもしれません。

子供の興味本位から文系か理系かを考えてしまうのは、実は親の期待、希望の現れです。親はどこかで理由を探しているのです。子供をどちらに進ませるべきなのか?分からないから都合のいい、このような事例をこじつけているだけです。

理系のほうが収入が高いは半分ウソ!

子供がどうしても無理!ってわけじゃないのなら、将来の仕事や収入のために理系に進ませるべきでは?

根強くあるのが、理系に進んだほうが就職先が多い。収入も増えるという考え方。だから小学生のうちから理系に進ませようとする親が結構います。

これ、そういうデータがあるのですが、あくまで「文系VS理系」という大枠で見た場合です。

よく見ると違うんですよ。

文系じゃなくてある学部が稼ぎにくい傾向

文系と理系では、だいたい年収にして100万円違うとされています。

でも大学の学部別に見ると、工学部と法学部では50万円くらいの差になります。

でも社会学部と文学部になると年収がガクンと落ちて、工学部との差は250万円差になります。

つまり、文系は理系より稼げないという話は、文系全体ではなくて、悪くいうと社会学部と文学部が稼ぎにくいということになります。

理系は大学院卒が多いから年収が高い

理系はかなり大学院に進学します。成績や大学によりますが、院卒のほうが年収が上がりやすいというデータがあります。

働き始めるのが数年周りより遅れるのですが、企業の待遇が良かったり、本人の研究熱心なところが成績の伸びになり収入アップにつながると考えられています。

ところがです!

大金持ちは文系の勝利!

いわゆる社長、取締役などの役員になるなどの経営者になるのは文系出身のほうが多いのです。特に年収1億円以上となると顕著で、東大出身でもほぼ文系です。

いくら頭が良くて研究熱心で数字に強くても、稼ぐ、経営するというのは理系脳とは全く別だということ。経営というのは、ある意味切り捨て、いい加減な部分が必ず必要になります。また専門外への見地と興味関心も必要です。

理系脳はそれがやりにくい、突き詰める性格になったり、関心事が狭くなりがち。いいものを作って生み出して解明できますが、お金儲けにはどちらかというと不向きなんです。

子供の性格で理系か文系かは危ない

文系は営業職が多く、また大勢でチームを組んだりして仕事をする。理系は黙々と一人か少人数で研究する。

こんなイメージだと思います。

だから、おとなしい性格で引っ込み思案な子は理系。活発で友達が多いから文系というの危ないです!

性格だけで勉強はできない

子供の性格で将来の仕事を文系か理系か決めてしまうと、その子の勉強適正、性格以外の能力適性を無視することになります。

つまり、本当に発揮できたはずの能力が死んでしまうだけでなく、勉強についていけずに落ちこぼれる可能性があります。特に理系に無理に進めさせた場合は顕著です。理系のほうが勉強の向き不向きがキツイからです。

確かに将来のことを考えると性格が仕事に及ぼす影響力が大きいです。ただ、今の私達だって自分の性格に合った仕事をしているかというとそうでないですよね?

特に子供の頃のマイナスな性格って、成長に連れて薄まったり本人が我慢できたり気にしなくなったりします。だから小学生、中学生くらいのときの性格で文系理系判断は危険なんです。

理系でも営業職は山程いる

文系の高校・大学に通っていた人は、どうしても友達付き合いも文系が多くなりますよね。だから気づきにくいのですが、理系の工学部でも普通に営業職している人が大勢いますよ?私の友人・先輩もそうでした。その人は院に行くのを勧められていたくらいなのに。

親が子供を理系に!と思っても、実際にそのとおりになるわけじゃありません。子供の成長によって子ども自身の考えは変わっていきますからね。

それに、理系は就職しやすいと言っても、このように文系の仕事で評価されることがあるからです。勉強してきた内容じゃなくて、研究姿勢とかを企業に評価されます。問題を自分で解決して貢献してくれるイメージがありますので。どのみち一般企業なんて大学生のやってきた勉強内容なんてこれっぽっちも期待していませんから。

逆に理系だと就職しにくい職種もあります。

子供が文系か理系かの簡単な判断方法

自分の子供が文系向きなのか?理系向きなのか?

この判断方法があります。

なにか子供が興味を持つような習い事をさせて、そのときの様子よりもその後を見るのです。

分かりやすいのは理系です。理系向きかどうかを判断します。理系に進学することに価値がありそうかどうかを判断しましょう。

ロボット体験教室で理系脳か見てみる

例えば最近人気なのがロボット教室です。

IT、AI、人工ロボットの発展により、今後人の仕事が奪われる。特に文系が危ないと言われますよね。

そこで、子供に理系の仕事をさせよう、興味関心を引こうとしてロボット教室に通わせる親が増えています。

※プログラムを覚えられるという理由では勧めませんよ!プログラムを使う仕事はキツくて給料もあまり良くないので

でも、女の子でさえロボット教室は楽しんでやります。正直言って、これで理系向きとは判断できません。ロボットに関心を示さなかった子でも、試験管を使った実験には興味があるということもあるからです。

これはキッザニアでも同じ。キッザニアで体験できる仕事で将来の仕事の向き不向きなんて分からないですよね?ただ興味があるかないかであって。

ポイントは、ロボット教室なら体験授業を受けた後、子供が何を言う、何を求めるかです。

ロボット体験教室で見せる子供の反応に注目

ただ単に楽しかった!という子は誰でもです。

もっと通いたいという子でも大半は文系向きです。

でも、

  • 「なんで動くのか分からない」
  • 「あの部品じゃないとダメなの?他のは?」
  • 「ロボット以外でもできるんじゃない?」

などなど、ただ楽しかった。やりたいではなく、それプラスの要求や、なぜなに?の疑問。はたまた不満といったものが出てくれば理系向きの可能性があります。

先生の言うとおりに組まないのはちょっと判断が付きかねますね。理系向きのこともありますが、ただ単に話を聞かないタイプなのかもしれないので笑。

後に偉大な発明家、研究家となる人の幼少期は、あらゆるものを分解しては組み立てるという遊びをする傾向があります。

普通のこどもは、動いているということに興味関心を持ちます。でも、バリバリの理系脳はそこにではなく、なぜ?なんで動く?どうなっている?というところに興味関心をいだきます。

でも親が子供の目の前で目覚まし時計やゲーム機を分解して見せても興味を持つとは限りません。あの大発明家であるトーマス・エジソンも、自分の子供に発明への興味を持たせようと同じことをして失敗しているのですから。

子供が自然に見せる好奇の目。これが、ただ楽しかった。ロボット動いたよ!じゃなくて、違うところに行っているなら理系向きな可能性はかなりあります。

誰だって子供の頃は、ものが動く、なにか組み立てるだけで楽しかったですよね。それなのに、子供なのにちょっとズレたところに関心が及ぶ。これは理系脳の特徴です。

ヒューマン ロボット教室体験

学年、習熟度に応じて細かく教室が分けられています。意外と女の子に人気です。

月2回くらいなので親の送り迎え負担もほとんどありません。また、子供が真剣に取り組んでいる姿を見ていると、なんだか自分も頑張ろうって思える親御さん続出。

理系向きかどうかは、自分で考えているかどうか?ロボットをただ作っているだけじゃなく、なんで?とか、迷いながら作っている子は理系向きの可能性あり。そうじゃなくても、一つのことに集中する力が育つので、文系向きの子にもメリットしかありませんよ。

文系は理解と整理。理系は仕組みへの関心

結局、文系向きと理系向きの違って何か?

最初に書いたように、算数ができたから理系向きではないのです。公式暗記で解けるので。

逆に点数が悪い子のほうが理系向きなことがあります。なぜ点数が取れないかというと、解くことより違うことに興味を持っている子がいるからです。

この公式で解けますよ、と言われても「なんで?」と納得できない子がいます。納得できないからうまく公式を扱えないのです。こういう子は理系脳です。

世の中の多くの仕事は文系が占めますが、こういった仕事に求められるのは臨機応変さです。矛盾も理解しつつ見て見ぬふりも必要です。でも職人を理系とするなら頑固でいいのです。じゃないと作品に質が伴わなくなります。

だからといって頑固な子が理系向きというわけじゃないですよ?

違いは、

  • 文系は理解力と整理力
  • 理系は結果より仕組みへの関心力と探求力

物ごとを円で表現するなら、文系は円の外から、理系は円の中心からです。

文系は既に完成されたものを、完成したものとして使います。でも理系は、内部構造に興味を持ったり、なぜなに?に関心が行きがち。円の内側に興味を示すのです。

これは学校や塾の先生が判断できることではありません。だいたいは文系向きと言われるのですが、これは理系向きと判断するだけの材料が見えづらいからです。

確かに理系科目の成績が抜けているなら理系脳である可能性はあります。ただそれは、高校生くらいにならないと分かりません。

もっと早く、小学生、中学生時点で判断するなら、ロボット体験教室のような誰でも興味を持つ「円」を用意してみてください。

結構子供によって反応が違うんですよ。

また、仮に文系向きの子でも、ものづくりに関心を抱くことが多いので、その分野の会社に勤めたい!という意欲が出るのも親としては大きなメリットなんです。